網膜分離症の治療・硝子体手術

 2017年にコンタクトレンズ作成のために訪れた眼医者さんで、網膜分離症(右目)が判明し、それから経過観察を行ってきました。だんだんと細かい作業が苦痛になってきたことと、眼医者さんに勧められたことから、硝子体手術を受けることにしました。

 経過を共有することで、同じ状況の方に情報を提供できれば、と思い、ブログ作成しました(これが初ブログです)。現在、マレーシア在住で、クアラルンプールの眼医者さんで手術をしました。手術後は1週間ほど顔を下向けにして過ごす、との指示でしたので、特別な簡易ベッドと顔サポートを購入して備えました。手術は日帰りで入院なし、手術当日から自宅で安静生活(下向き生活)を送ることになりました。

用意した簡易ベッドと顔サポート

以下、手術後の経過を書きます。充血した目の写真を掲載しています。

 

2022年5月5日(0日目)、手術当日

 麻酔を目の下に打たれ、注射針を刺されているのが分かる程度の痛みと共に、すぐに麻痺とその部位が膨れるような感覚を覚えました。手術中の痛みは全くありません。意識はあるので、目の中の器具が時々見えたり、お医者さんの声が聞こえます。ほどなくして手術は終了し、ガーゼとプラスチックカバーをされて、車椅子で控室へ連れていかれ、30分ほど経過観察をしました(何をするわけではなく、ただ下向きでじっと)。

 昼間は45分下向きを7~8回行い、夜は横向き寝で良いとのことで、下向き生活を開始しました。この下向き生活が想像以上に辛かったです。とにかく、腰と首が痛く、最初は平衡感覚も若干おかしくなり、車酔いのような感じもありました。

 白目は真っ赤で、一寸先が全く見えない霧の中という状況で、時々、違和感程度の痛みがある、という状況でした。上を向くと、黒い枠が見えました(これが液とガスの境目?)。

ずっとは寝ていられません。

 

2022年5月6日(1日目)、術後診察

 目は真っ赤のまま。痛みはないです。見え方は相変わらず、深い霧の中です。ごく近くは(強度近視のためでもあります)、白い霧が掛かったまま、ぼんやりモノの形が認識できる程度です。

 診察:とても良い、と。1週間後に診察に来なさい、と。

 

2022年5月7日(2日目)

 白目は赤いままですが、目尻の腫れは少し引いてきました。輪郭ははっきりしないものの、モノは昨日よりは見えます。裸眼で4~5cmまで近づけると文字も読めます。

目の様子(2日目)

下を向いた時の見え方のイメージ(2日目)

 

2022年5月8日(3日目)~5月11日(6日目)

 段々と白目の赤みが減り、目の中の黒い輪も小さく、中の白い霧も晴れてきました。

 とにかく下向き継続がつらく、夜は簡易ベッド、昼はソファにうつぶせたり横向き座りをしたり、腰の痛みを和らげるように体制を頻繁に変えていました。

 

2022年5月12日(7日目)、1週間後の診察

 経過良好とのことで、下向き生活解除、ビールもOKとのこと。飛行機への搭乗だけが禁止項目となりました。目の中にはガスが残っているので、見えづらく時々、気持ち悪くなることもありました。

目の状態(7日目)

下を向いた時の見え方のイメージ(7日目)

 

2022年5月13日(8日目)~5月15日(10日目)

 黒い輪の中(ガス)も外も霧は晴れた状態となりました。が、ガスが小さくなると、光の透過が邪魔されるのか、黒い輪の中は少しだけ黒っぽくなりました。あと、ガスの表面で光は少し乱反射するのか、キラキラした光が見えるようになりました(特に夜の照明)。

 

2022年5月16日(11日目)

 黒い輪は小さくなってきますが、ガスが分裂したようで、黒い輪が大小に見えるようになりました。

下を向いた時の見え方のイメージ(11日目)

 

2022年5月18日(13日目)

 バブルが小さくなったと思ったら、9:00前にバブルがなくなっているのに気付きました。右目の見たいところがグレーになって見えない状態は変わらないです。

 

2022年5月19日(14日目)
 2週間後の検診。断層写真では、穴(黄斑部)が塞がった状態で経過良好とのこと。次は一か月後の検診となりました。

 ただ、以降の見え方は変わらず日々は過ぎ、右目の見たいところが見えないのは変わらず、感覚としては改善を感じられない状態です。

 

2022年6月17日(1か月後検診)

 結果良好とのことですが、見え方は相変わらずです。

きちんと見えている左目と比べると、幅方向がつぶれたように見えています。肝心の見たいところが見えないのも変わらず、です。

 

2022年8月19日(3か月後検診)

 断層写真の比較では、確かに分離した距離が短くなっているのが確認できました。このまま改善することを期待して、次の検診は11月となりました。

 

2022年12月頃(術後7か月)
 少し見え方が変わってきたように感じます。幅方向につぶれたように見えるのも、肝心の見たいポイントが見えないのは、以前と同じですが、少しクリアに見えるように感じています。